もと魚 / 01:FT / a:ハッピー

何のとりえもないけれど / 01:FT / a:ハッピー
性別注意事項なし / 表現注意事項なし / (本編年齢・性別注意事項なし) / (本編表現注意事項なし)
読者的キーワード:主人公よりチョイ役の元人魚に萌え

 レビュータイトル、わかりにくいかと思ったけれど、この番外編を読んで古典落語の『もと犬』ってネタを思い出しちゃったのでつい。落語の方は犬が観音様だかにお祈りして人間になり、どこぞの旦那に奉公するっつー話でしたが、こちらの小説はピラニアのカリアラくんが、サフィギシルという男から木製の身体をもらって人間になるというお話。このカリアラくんがまた何つーかお馬鹿さんで、落語の引用を続けさせてもらえば与太郎くんな感じ。この作者、古典落語の素養があると見たがいかに?

 んで、このカリアラくんを「馬鹿」と罵るサフィギシルさんに、色々とまずいからと「馬鹿」禁止令が出るというお話なのだが、わりとオレはこの「馬鹿」って言葉が好きなのです。言い方次第だけど、けっこう優しくてステキな愛情表現のセリフになり得る訳で。かの新井素子も「莫迦」なんて表記して、その優しさを前面アピールしてましたっけね。このお話も「馬鹿」って言葉の魅力を教えてくれる一編になってます。やっぱ、こうでなくっちゃ♪

 つか、一番の個人的お気に入りキャラクターは、カリアラくんを溺愛する元人魚のシラさんだったりするのだが。カリアラを苛める(と妄想した)子供に対する苛烈な仕打ち(未遂)は、エド・ゲインやジェフリー・ダーマーもかくやという、羊たちの沈黙風味に猟奇な香りでグッドです。すいません、自分でも好み変なの判ってます。

 というわけで、シラさんのずた袋に詰め込まれたい幽霊部長のレビューでした。

:09/30登録

自己紹介

何のとりえもないけれど
概要: 番外編:何のとりえもないけれど 本編:人喰い魚が人になる 注意事項:  性別注意事項なし / 表現注意事項なし / (本編年齢・性別注意事項なし) / (本編表現注意事項なし) 作者名:古戸マチコ...
From: 禁じられた言葉---番外編競作2---
Date: 2004年10月01日 20:08
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