レビュー祭

そりゃ、怖いよ。 / 02:SF / c:シリアス

太陽の巫女 / 02:SF / c:シリアス
性別注意事項なし / 表現注意事項なし / （本編年齢・性別注意事項なし） / （本編暴力表現あり）
読者的キーワード：正体

誰だって怖いよなぁ。生きながら裂かれるんだよ？
太陽の巫女になって、果ては貴族の妻か神官か、田舎の神殿暮らしか･･････という選択権があるのに、運「悪く」生贄。生贄って名誉なことだけど、本人にとっちゃあ「死」以外の何者でもない。
そんなの嫌だ。絶対嫌だ。
だけど、生贄って昔は実際にあったんだよねぇ･･････。どんな気分なんだろう。
どうやったらそれを「名誉」だと思えるのだろう。でも、きっと誰も心の底からは喜んでいなかっただろうな･･････。と暗い気持ちになってしまいました。
考えれば考えるほど苦しいっすよ。

で、生贄にされちゃって逃げ出す「私」が出会った少年・ルディアス。少年なのに「私」をかくまってくれる。ちょっと頼もしい･･････でも、あんまり優しくない･･････。けど、実は優しい！ような気がする･･････。
その「彼」の正体が明かされるところにドキドキしてしまいましたねー。
あの、一般人みたいだけど、実は！！みたいな設定大好きです。まぁ、一般人よりも影があって只者じゃないとは思っていたけど･･････その微妙さがいいなー。

この方の作品を取り上げるのは2作目ですね。うーん、結構文章とか設定とか、好きみたいです。