レビュー祭

純粋さの怖さ / 04:現代

双子神と二つの櫂 / 04:現代 / d:ライト
性別注意事項なし / 表現注意事項なし / （本編年齢・性別注意事項なし） / （本編表現注意事項なし）
読者的キーワード：しきたり

そ、そんなんでいいんですかい･･････と、少々引いた気持ちと微妙なドキドキ感を引きずって、短編を読んでからしばらくぼけっとしてしまった。

お家の掟、とかそういうのって結構好き。
そのなんともいえぬ古い神社などの掟っての好き。
だけど、その掟に育てられた神楽という存在が怖い。何が怖いって、その掟や役割にたいする純粋な思いが怖い。
純粋っていうか、そこまで来るとなんか不安である。
神楽、いいのか神楽･･････。
ただ、これが「純粋に役目を追ってる人間」だったら、それほどの怖さはなかったのかもしれないんだけど、そこにもう一点「含み」があるようなキャラクターになんかドキドキした。
ただの「お役目大事」のお嬢様なだけでないような気が、ふわふわと感じとられて、人間的な凪羅の感情と対照的で、怖さを感じてしまった。
逆に、神楽の方に人間性を感じてしまったよ。素直で「嫌いなもんは嫌い」というような感情を出してた凪羅よりもずっと。
作品は「ライト」に入ってるけど、私には怖かったけどな、この話･･････。

片桐さん加えて、この3人に何があったのか知りたい気もする。
それは本編で語られてるのかな。

しっかし、こんな神楽がサーカスなんて見て、おもしろいとおもうのかね。
3人でサーカスに行って、どうなったのかっていうのも、気になるわ。