Deep Desire

【第10章】監獄都市ウィングール

<Vol.1 潜入>

 監獄都市ウィングールは、極々少数の支配階級と絶対的多数の被支配階級によって成り立っている。
 都市は、管理・運営をする支配者層のみでは構築されえない。そのため、概《おおむ》ねどこの都市であろうとも似通った構図を持っていた。だが、ウィングールは地上都市と比べると、その趣は多少なりとも異なっている。――被支配者階級内の階層分けが純粋な武力によって行われている点などまさに“それ”だ。
 監獄都市における被支配者は他都市から送還された罪人であり、その中には剣を持つこともなく何人も殺した知能犯も含まれていた。それでも、どれほど頭脳明晰だろうが武力に秀でるところがなければ、「冷遇」するのがウィングールの常識《ルール》だ。当たり前といえば当たり前だろう、監獄都市は罪科の内容や数を競う場所ではない、罪人を使役する場所なのだから。
 過去、「自分の頭脳は剣よりも強大な威力を発揮します」と豪語し、支配者階級に名を連ねさせるべきだと言ってきた罪人も数名いた。が、いずれも巧みな弁舌を奮う暇《いとま》をさして与えられず、カオルの剣の錆に化していった。
 真実、“使えるほど”賢い者ならばウィングールに送られてくるような失敗などするはずがない――馬鹿で剣すら使えぬ奴は、楽しんで殺す以外に使い道が無い、というのがカオルの主張である。
 そもそも、ウィングールにやってくる罪人たちには選択権などない。あるとすれば、死ぬまで働かされるのか、一思いに殺さぬカオルの“遊び”に付き合うか、その選択のみである。
 ウィングールには合計3つの転移門《テレポートゲート》があり、うち1つは罪人が送呈される一方通行の門《ゲート》。この門を潜った罪人を最初に待つのは、刃こぼれした剣と小さな闘技の場、そこで行われる監獄都市の「選定」……どれほどの剣技を有するのかをウィングールの者たちが見極める、いわば試験である。罪人たちは勝負の結果が今後の生活に多大なる影響を与えることを説明され、長旅の疲れがあろうがあるまいが4人の選定者と戦わされるのだ。
 「選定」は1対1で行われ、制限時間は設けられていない。どんなに時間をかけようとも評価されるのは「何人に勝ったか」という勝敗のみであり、しかも形式は勝ち抜き式。
 人数が増えるごとに用意されている選定者の実力は上がるため、1番最初の選定者に負けた者は「どのような武器ですら持つ価値がない」と烙印を押される。つまり、都市内で4つに分けられた区画のうち、最も過酷な労働条件を課せられた第4区画へ連れて行かれるということだ。
 なお、4人全てに勝ち抜けば、支配者階級の末席に加えてもらえるという話もあるにはあるのだが……それを確かめたことがある者はいなかった。
 なぜならば、4人目の選定者は未だかつて負けたことがないからだ。――そう、最後の選定者は、ウィングールの都市長、カオルであった。



「そいつはそんなに強いのかい?」
 手にしていた杯を卓の上へ戻し、カオルは席についたまま上半身をひねるようにして部下へと向き直る。
 主人の態度が変化したため、頭を垂れたままの男は、もう1度同じ台詞を繰り返した。
「はい。1人目も2人目も圧倒的な強さでございました」
「……僕のところまで来るのは時間の問題なのか」
「そのように見受けられます」
「……そうか」
 特別な指示を与えることもなく、カオルはそこで黙り込んだ。こういった反応に慣れているのか、彼の臣下は沈黙を共有し、焦る様子もなくただただ返事を待ちつづけている。
 さて、何がカオルを考え込ませているのだろうか、とルキスは長い脚を組み、眼前にいる都市長の内心を伺った。
 いつものカオルであれば、すぐさま剣を手に取って「選定」の場へ赴いていることだろう。何せ彼は、強い者が大好きなのだ。弱い者をいたぶるときには決して味わえない、奢りを力でねじ伏せる感覚が心地良いのだそうである。
 報告に来た「選定」執行者が「圧倒的な強さ」と称したその罪人は、カオルにとってみれば久しぶりの獲物のはず。すぐに飛びつかないのは意外といえば意外な反応だ。
(私に遠慮するわけはない。ともなれば、気になっているのは……)
 同行者か、とルキスは声に出さずに呟いた。
 最初の報告を聞いたときから、カオルは送還されてきた罪人よりも、むしろ、その罪人を連れてきた男の方が気になっているようだった。いや、カオルだけではない、ルキス自身も引っ掛かりを覚えていた。
 西方都市ギガの都市長キーファリーディング――“真紅のキーファ”が同行者ともなれば、気に留めぬ方がむしろおかしい。
 都市長自ら監獄都市にやってくるなど、前代未聞のことだろう。少なくとも、ルキスはそのような話など耳にしたことがない。まして、やってきたのは、幾日か前に病床に伏したと発表された男である……何か裏がある、と警戒心を抱くのは自然の流れであろう。
 だが、自らこちらの胸元に飛び込んでくる以上、いくらルキスたちが探りを入れたとて、そう簡単には尻尾を出すまい。名を偽らなかったことも考慮に入れれば、相手の行動は覚悟の上でのもの“落とす”のに時間がかかることは少し思考を巡らせれば出てくる結論である。
 慌てずとも、“真紅のキーファ”は彼らの前にやってくる。「ギガの都市長」という身分を明かした手前、「ウィングールの都市長」に会わねばならない。“何か”を見極めるのは、対面を果たしてからで十分だとルキスは思っている。
 カオルは違った意見のようだが。
(神経質になる理由は、何だ?)
 ルキスは“真紅のキーファ”と戦ったことはない。聞こえてくる数多《あまた》の噂から、実力はあるのだろうと推察している。
 ただ、彼は知っていた。
 目の前にいる金髪の都市長が、確かめられぬ噂など信じない性格であることを。
 それに、カオルは強い。それはルキスも認めている。自分が負けるとは思わぬが、その強さは認めている。
 “真紅のキーファ”に対して、過剰なまでに慎重な姿勢を保つ理由がルキスには見当たらない。
(……知り合い?)
 まさか、と金の将軍は自分が挙げたものの可能性の低さに思わず苦笑する。
 都市長という役職以外に2人に共通事項はない、接点などない。
(それとも……私の知らないつながりでもあるのか?)
「なんだって!?」
 ルキスの思索は、そこで唐突に打ち破られた。
 驚愕を表情に出さず、彼はゆっくりと声の主を見やる。
 頬を高潮させ、勢いのまま立ち上がったカオルは、ルキスのことなど意識の外らしい。大声を上げたことを取り繕いもせず、彼は部下に詰問した。
「それで、ハルカをそのまま行かせたっていうのかい?」
「お、お止め致しましたが、副都市長としての職務を果たす邪魔するな、とおっしゃられまして……」
「――ハルカは知っているのか? やってきたのがギガの都市長だってことを」
「え? は、はい……」
 やりとりを静観していたルキスは、眉をひそめて、腰の剣をそっと確かめた。
 カオルが殺気をまとったために。鋭い、有形・無形を問わず、すべてを貫通しそうな、背筋を凍らせるほどの殺気――本物の殺気をまとったために。
 部下の男は、怯み、今の今まで決して上げなかった顔を上げ、恐怖に慄《おのの》きながら主人を仰視した。
 殺される。
 男の表情は物語っている。
 わかっているなら逃げればいい、と言うのは酷なことだ。あれほど鋭利な殺気を突きつけられた者に、動け、というだけでも無理な注文である。逃げることなど……。
 それでも、男は死なずに済んだ。
 カオルが己の剣を持ち、肩布をなびかせる早さで部屋を出て行ったから。
 予想していた惨劇が回避されたことを不審に思いつつ、ルキスは緩慢に席から立ち上がり、座り込んでしまった男へ目をやった。
「少し尋ねたいのだが」
「……あ、は、はい」
 男は返事こそ返したものの、どうやら腰が抜けたようだ。「金の将軍」に対して姿勢を正そうとしない。
 細かいことにこだわる必要性を感じないルキスは、そのことに言及などすることなく、胸の内にあった疑問を彼へ向けて口にした。
「“真紅のキーファ”が連れてきた罪人について、もっと詳しく教えてもらえるだろうか?」
 おそらくは4人目まで「選定」を勝ち抜くであろうと報告された罪人は、先ほどまでの話からするとまだ若い青年だという。
 罪人には到底見えない清潔感と品の良さがあり、体格も同行者であるキーファリーディングと比べれば明らかに見劣りするらしい。その外見に騙されて「選定」の1人目は瞬く間に伸《》されたそうだ。
「もっと詳しく、でございますか?」
「そうだ。――髪の色は? 瞳の色は?」
 妙なことを聞くものだと訝った様子を一瞬だけ見せて、報告者は淀みなくルキスの質問に答えた。
「髪も瞳も灰色です」
「……灰色、か」
「えぇ、灰色です」
 そこで一旦区切ってから、男は付け加えた。
「顔立ちもそこそこに整った青年です」
 一拍の間を置きルキスは小さく手を振った。なるほど、そういう興味の持ち方をしていると思われていたことに気づいた彼は、押し寄せる笑いを押し殺せずに肩を震わせる。
「し、失礼致しました」
「いや、気にするな」
 恐縮する男にルキスは掛け値なしの本音で言った。
 面白い冗談だった。聖都では聞くことのできない冗談だった。
 さすがはカオルに仕えるだけある。無謀ともいえる方法で呈示してきた無意識の勇気を賞し、不躾な発言を咎めることなくルキスは最後に1番知りたかったことを尋ねた。
「まだ若い剣の使い手……その罪人、私の知り合いかもしれない。何という名だ?」
 男は短い沈黙を経て、やや頼りない口調で答える。
「たしか、ジェフィーという名でございます……」
「ジェフィー……」
 微笑んだまま、ルキスは目を細めた。



 闘技場は活気づいていた。
 予想外のつわものに、押し寄せた罪人たちが思い思いの言葉を投げているためだ。喧騒は時が経てば経つほど激しさを増している。
 「選定」は、それを受ける罪人と執行者の間で行われる通過儀式であり、一般的なウィングールの民たちには関係ないことだ……そのように説明を受けていたジェフェライトは、柵の隙間から覗き見る幾つもの目に困惑している。
「これじゃあ、まるで見世物です」
 ジェフェライトの呟きはひとり言だったのだが、傍らに佇む彼には聞こえたらしい。
「まるで、じゃなくて、これは見世物なんだよ」
 キーファリーディングは呆れながらジェフェライトの言を修正した。
 実戦では使い物にならないであろう剣を握ったまま、ジェフェライトは目線を上げる。『剣技』の王子を罪人に仕立てる者など、ラリフ広しといえど、彼くらいなものだろう。『剣技』の民がこの事実を知れば、色めき立つに違いない。
 一族の者たちとは理由は異なるが、ジェフェライトも自分が罪人となることに難色を示していた。
 なぜならば、彼は自信がなかったのだ。ウィングールに送られてくるような“立派な”罪人を演じる自信が。
「まぁ、俺も自分の言っていることがどれだけ無理なことかは自覚してるつもりだ」
 そう前置きしながら、転移門《テレポートゲート》を前にして、キーファはこの無謀な配役が最良であることをジェフェライトに説明してくれた。
「ギガ都市長として表敬訪問に来た、って言う方法もあるんだがな、これはあっちに拒否されるとそれで終わりだ」
「拒否されるなんてことがあるのですか?」
「そりゃ、あるだろう。監獄都市は、都市長同士の交流なんてものを持つところじゃない。じゃあ、何の用事でやってきたんだ?って話になるだろうな。――思いっきり怪しくないか?」
「……思い切り怪しいですね」
「だろう。入れてもらえるわけがない」
 ジェフェライトの目的は、テスィカと合流し、聖都へ潜入することだ。ウィングールに入れなければ、話は進まない。
 いいや、進まないどころではない。始まりさえしない、というのが正しい。
「わかりました。罪人送還、という形でウィングールに入らなければならないことは理解しました。……でも、私は罪人らしく振る舞えません」
 転移門《テレポートゲート》を見つめ、その向こうに広がる世界をジェフェライトは思い描く。
 描こうとする。
 しかし、何も浮かんでこなかった。
 地下都市……罪人……その2つの言葉が想像に歯止めをかけ、頭の中を真っ黒く塗りつぶしてしまう。
 ウィングールの体制構造はエリスに教えてもらったし、物理構造は道すがらキーファから聞いていた。
 それなのに、何も浮かんでこないのだ。
「わかりましたが……私ではなく、キーファ様が罪人という設定ではいけませんか?」
「それは考えた」
「私よりもキーファ様の方が罪人らしく見えることでしょう」
「……確かに、俺の方が極悪人に見えることは否定しねぇ」
「では、私は同行者ということで」
 願うように提案してみたが、ギガの都市長は難しい顔をして首を横に振った。
「無理だ」
「……そうですか」
「ジェフェライト殿に問題があるんじゃねぇ。俺に問題があるんだ……」
「問題?」
「“真紅のキーファ”は有名人だったからな。顔を知ってる罪人が結構いるんだよ」
 ハルカさん以外にですか、という問いかけをジェフェライトは飲み込んだ。
 ギガの都市長キーファリーディング、とは言わなかった。“真紅のキーファ”と彼は言った――昔、何らかの係わり合いを持った者がウィングールには多数いるのだろう。
 そうなると、ジェフェライトのように髪や瞳の色を変えようが変えまいが、「選定」での剣技を見れば正体は明らかになってしまうに違いない。
「……私、頑張れば罪人に見えるでしょうか?」
 万策尽き、努力する方向にしか道がないことを知り、ジェフェライトも諦めた。
 励ますように軽く肩を叩きながらも、キーファは「いいや、罪人には見えねぇな」と言う。
「ま、大丈夫だ。罪科なんてどうにでもなる」
 そう言った彼は、ウィングール内に転移した後、待ち構えていた者に堂々と「ジェフィー」の罪状をこう告げたのだ。
「こいつは、俺の女を横取りしやがった。だから、俺が逃げないように連れてきたのさ」
 なるほど、これならばジェフェライトが罪人らしく見えなくとも何とかなるし、また、キーファリーディング自ら罪人を監獄都市に連れてくる理由にもなる――なるのだが……どこか釈然としない思いをジェフェライトが抱いたのも事実だった。
(私は、他人が愛する女性になど手を出しません)
 ふと、そこに至って、ジェフェライトは道中、キーファが自分に投げた台詞を思い起こした。
“ジェフェライト殿、万が一、ラグレクトと『賢者』の王女を取り合うことになったらどうする?”
(ラグレクトと取り合う……?)
 婚約を破棄したラグレクトとテスィカを取り合うことがあろうか?
 あれから何度も考えたのだが、なぜ、あのような質問をキーファがしたのか、未だジェフェライトにはわからずじまいだ。機会があれば訊いてみようと思いつつ、ウィングールのことばかり話していたため、謎は謎のままである。
(万が一、か……)
 ありえないと知りつつ、ジェフェライトはキーファの仮定の言葉に誘われるように、その状況を想定してみた。
(……そうなったら、私は……どうするのだろう?)
 自問への明確な答えは聞こえてこなかった。
 どんなことが理由であろうとも、ラグレクトとの争いは避けたいとジェフェライトは思う。彼は、大事な友人だ。
 そう、彼がどう思っているかはわからないが、ジェフェライトにとってラグレクトは大事な友人だ。
 『剣技』を出てくる際、エリスはラグレクトに感謝しながらも、
「あなたにとっては“いい人”なのかもしれないけれど、所詮、彼も『魔道』。しかも、第1王子。私たちとは……ジェフェライト、あなたとは分かりあえない」
と断言していた。
(……ラグレクトは『剣技』ではないけれど……それでも、大切な友なのです、姉上)
 彼が『剣技』の宙城で言った言葉をジェフェライトは忘れていなかった。
“ラグレクト・ゼクティとしてではなく、ただのラグレクトとして頼みたい。お前を助けたい”。
 もし、自分が逆の立場に立ったとしても、同じように言うだろう。
 ジェフェライト・ジャスティとしてではなく、ただのジェフェライトとして力になりたい、と。
 ――ラグレクトは『魔道』、自分は『剣技』。髪の色も、使える力も育った環境も、今、置かれている立場も違う。分かりあえないかもしれない。
 それでも。
 そうだとしても……。
(……争いたくはない)
“万が一、ラグレクトと『賢者』の王女を取り合うことになったらどうする?”
 争いたくないのであれば、テスィカを諦めればいい。
 ルキスの凶刃により『剣技』第1王子の婚約者は命を落としてしまった。が、族長が落ち着けば、将来の王妃に相応しい新たな婚約者を立てるはずだ。
 『剣技』にとって、『賢者』の婚約者などどうでもいい。血筋を守るのに要るのは自族の婚約者、『剣技』を生む女である。テスィカとの婚約を解消しても誰も何も言わないだろう。既に、『賢者』との婚約は、かの一族の居城が崩壊した際に共に、灰となったと言う者さえいるのだ。
 だから、テスィカを諦めれば丸く収まる。
 丸く収まる……?
(……無くしてしまうのに?)
 あんなに優しく自分を抱きとめてくれる腕を無くしてしまうのに、何が丸く収まるというのだ?
(ラグレクトとは争いたくなどない。けれど……)
 ジェフェライトは顔を上げ、自分を注視する数え切れないほどの罪人たちを見渡した。
 どこかに彼女がいる。
 この都市のどこかに、彼女がいる。
(……テスィカさん……)
 早く会いたい。
 彼は思う。彼は願う。
 早く会いたい、と。
 会って、彼女の口から聞きたい、と。
 ジェフェライトとラグレクトが奪い合う可能性がないことを――自分たちは婚約しているのだということを。
 あの腕《かいな》に逃げ込むのは、この世界でただ1人、ジェフェライトだけに許された特権なのだということを……聞かせて欲しい。
 はっきりと、この耳に聞かせて欲しい。
 この胸のざわつきを抑えるために、聞かせて欲しい。
「ジェフィーという名か?」
 凛とした声音はジェフェライトの意識を目の前にある現実へと引き戻した。
 闘技場が、歓声で震える。
 飛び交うさまざまな種類の罪人たちの言葉を平然と、冷然と受け流しながら佇んでいたのは美しい女性だった。 いつ、そこに現れたのだろうか。美女は剣を既に鞘から抜き放っており、針のように尖った先端をジェフェライトへと向けている。
「待たせたな。私が4人目の相手だ」
 信じられない面持ちのまま、ジェフェライトは“髪が短くなった”4人目の選定者を凝視する。
 隣でキーファが彼に代わって彼女の名を口にした。
「……ハルカ」


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