果たして彼らの行く手に待つものは幸か不幸か!? / 03:恋愛 / a:ハッピー

それぞれの才能と主張したい事項/03:恋愛/d:ハッピー
番外編注意事項:性別注意事項なし / 表現注意事項なし / (本編年齢・性別注意事項なし) / (本編残虐表現あり)
読者的キーワード:一歩間違うとストーカーです。
※まず最初に、当企画の参加資格である「条件3)本編未読の方でも読める内容であること。」に則り、私はどの番外編も本編は一行たりとも読んでいません。その上でレビューしていますので、本編を読めば解ると思われることなども、敢えて番外編のみの作品として捉えて書いています。 その点に関する誤読等ありましたらご容赦ください。

毎日毎日懲りもせず愛の告白を続ける男、日暮と、そんな災難に見舞われた女医マサキのストーリー。
二人の掛け合いはラブ・コメディの要素も十分。最初はそんな風に読んでいたのですが、マサキがカトリを抱きしめてから以後の展開で、おや、これはちょっと違うぞ? という風に感じ始めました。
日暮の思いは確かに一見すると一方通行で、よく見ても一方通行のように見えるのですが、彼が何度マサキに冷たい拒絶をされてもめげないのは、彼が彼女以上に彼女のことを知っているからなのかもしれないなーと、思いました。でなければきっと、マサキは「殺してやる!」なんて叫ばないでしょう。
あの台詞を読んで、一瞬でマサキは可愛い女性へと変貌するのです。
それまでは理知的で才媛といった風の彼女が、途端に、素直になれない、とてもとても可愛らしい女性に変貌するのです。
そして、その変貌ぶりを現すのがほんの些細な出来事と僅かな一文。
たったこれだけでキャラクターの印象をがらりと変えてしまう、その描き方が素晴らしいです。
いつか、マサキの「才能」に、日暮の「才能」が打ち勝つ日が来るでしょうか。
なんだか、その日はそう遠くないような気がします。
それとも二人はこれで幸せなのかな。
どんなに冷酷な言葉を投げつけられていても、日暮を気の毒に思えないのは、こんなカタチでも、二人がバカップルに思えるから、かもしれません。

:07/07登録

自己紹介

それぞれの才能と主張したい事項
概要: 番外編:それぞれの才能と主張したい事項 本編:花鳥風月 注意事項:  性別注意事項なし / 表現注意事項なし / (本編年齢・性別注意事項なし) / (本編残虐表現あり) 作者名:tac...
From: 禁じられた言葉---番外編競作2---
Date: 2004年07月08日 07:17
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