か行の作品 [ 3 ] [ 2 ] [ 1 ] ※1ページ5作品ずつ
ジャンル:古代日本風ファンタジー
長さ:長編/完結
紹介文:
まほろばを支配する天照大御神、その子どもたちである五氏族は《命(みこと)》と呼ばれる霊力を授かっている。
蒼の一族のみづきもそのうちの1人。姫とは言っても名ばかり、そんな自分によくしてくれた兄、碧羅王(へきらおう)のため、彼女は戦場へ赴きたいと願ってはいるものの、それもままならない。
だが、歯がゆい思いを感じていたみづきは知らなかった。まほろばに在る真実に……。――古代日本をモチーフにしたファンタジー小説。キャラクターの個性が強く、歴史ドラマを見ているようにハマることができる。恋愛要素が好きな方などにもオススメ。
冒頭文章抜粋: 出陣の (退屈なだけだわ、出陣式だなんて) まず氏族に連なる人々や着飾った みづきが口を引き結び、壇上の二人の青年をにらみ付けていると、側にいた若い女性が、溜息に似た静かな笑いをもらした。 |
2003.10.10 現在
△TOPへ戻る
ジャンル:異世界ファンタジー
長さ:短編/読みきり
紹介文:
長躯を折るように師の墓前で座り込んだ剣士カイゼルは、甲高い悲鳴に身を起こした。剣を片手に、彼はすぐさま助けに馳せ参じたが……やがて現れた声の主に我が目を疑うこととなる。木から下りてきたのは、何をどうして、どこから見ても……。
黒髪剣士と彼が出会った一風変わった剣士志願者のお話。柔らかい文章が織り成すほのぼのとした雰囲気と、適度な長さが魅力的。殺伐としたファンタジー、重い物語に疲れた方は、心を癒しに(?)読むべし読むべし。
冒頭文章抜粋: 「師匠。約束通り、会いに来てやったぜ」 長身の剣士──カイゼルは、黒髪を潮風になびかせ目を細めた。 潮の香の薫る丘の上、悠久の大海を背に恩師の墓石はあった。 柄じゃないと思いながらも、名前も知らない白い花束を墓前に備える。来る途中買っておいた発砲酒の半分を、師の墓石にあけた。 師が病で自分のもとを去ってから三年。もう二度と見るまいと立ち去ったこの場を再び訪れるまで、これだけの歳月を要した。 丈の短い草に無造作に座り込み、淡い水平線を眺める。傍らでは旅のお供の栗毛の馬が、その草を食している。 |
2004.04.05 現在
△TOPへ戻る
ジャンル:異世界ファンタジー
長さ:大河/完結(随時掲載)
紹介文:
今、まさに滅びようとしている陽香国。第三公主の春陽は、侵略者であるガクラータ王国へ降伏の証として赴くことになるのだが、彼女の胸には固い意思が宿っていた……!
立ち向かう者、手をくだす者、隙をうかがう者――キャラクターたちの心の動きと錯綜する国状、読み始めたら止まらない恋愛風味の小説。
冒頭文章抜粋: 陽香の国は滅びようとしていた。 連綿に栄えると思われた泰平の国は最早なく、後は領地も民草も皇族の命も奪われるだけである。 時刻はちょうど払暁を迎えたばかり。平生では誰もがまだ牀上にいるはずの今、栄華の都・栄屯は不気味な緊張に覆われていた。あまりの急な戦火に、市井の人々の多くが都を脱すること叶わず、息を顰めて敵国軍の辿り着くそのときを待っていた。 数ある堅固な、もしくはそう信じていた砦が陥ち、幾つかの王領、数多の州県が降伏した。首を括った者多く、首を晒らされた者限りなし。 |
2002.02.20 現在
△TOPへ戻る
ジャンル:異世界ファンタジー
長さ:長編/連載中
紹介文:
少女は、その傭兵剣士を知らなかった。『紅(くれない)』という異名を持った、黒髪黒目の傭兵剣士を……。
オアシスの湖畔街、思いもかけぬ出会いがもたらしたものは、剣士の「謎」と、少女の「謎」。彼は狂気の果てにあるものを、彼女は記憶の彼方にあるものを、求め、そして旅路を行く。――読みやすい長さと、切り替わる視点が特徴のファンタジー。主人公の少女の内面が優しすぎて切ないお話。
冒頭文章抜粋: その昔、神の目覚めた世界があった。 長い眠りから目を覚ました神が見たものは、音も無く光も無い、何も無い世界だった。 神は孤独に悲しみの涙を流した。 神から生まれたその【 水 】は、全ての命の源となり、世界を潤した。 【 水 】から、一匹の竜(ドラゴン)が生まれた。 |
2002.02.20 現在
△TOPへ戻る
ジャンル:SFファンタジー
長さ:大河/連載中(不定期)
紹介文:
自分以上に強い者を望みながら強くなっていく少年セテ。記憶を失い夢に苛まれながらも歩いていく少女サーシェス。少女に惹かれながらも己の感情に戸惑うフライス。――彼らを取巻く人が、運命が、止まらぬ歯車のように動き出す。
読み出したら止まらない、キャラクター心情と戦闘シーンが圧巻な小説。
冒頭文章抜粋: 神々の黄昏── 天統べる数多の神、人を嘆き、その御姿を御隠せり 人、英知の光失い、時代(とき)、漆黒の夜に包まれり 人の子ら、暗闇の雲、翼広げるを知らむ 恐怖と絶望の複活 されど、何憶もの光を超へ、眼れる救世主、再び目覚めん やがて、大いなる知恵と力を持ちて、暗闇の雲、追い払うべし── |
2002.01.20 現在
△TOPへ戻る